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深山朱莉（髙橋 ひかる）は地元・星合台の大学に通いながら、亡き父が残した写真店「ミヤマカメラ」を母の深山 那津子（濱田 マリ）と細々と経営しています。
父の影響で撮影もなかなかの腕前を持ち、風景画で見事に賞を受賞しましたが、人物を撮るのは苦手。

そんなある日、店のドアの隙間に赤い短冊のような紙が落ちていることに気づき、朱莉はそれを拾います。
そこへ珍しく新しい客・浅海 恭介（眞島 秀和）が古いフィルムを現像したいと店を訪れてきます。
そのフィルムには、朱莉にも見覚えのある《あるモノ》が写っていました。
翌日、写真を受け取りに来た浅海から、浅海の大切な人が遺したものだと聞き、さらにフィルムカメラの撮り方を教えて欲しいと頼まれます。

その日の夜、ひとりの女性（内藤 理沙）が店にやってきて、浅海について探りを入れてきますが、朱莉はとっさに知らないと答えます。
朱莉が浅海と出会った同じ時、朱莉は大学で偶然、幼なじみの藤原 昴（一ノ瀬 颯）と再会します。
15年ぶりに北海道から地元に戻ってきたという昴は変わらず明るく、自然と朱莉にも笑顔が溢れます。
ところが、この浅海と昴が朱莉の前に現れた頃から、平和だった星合台で不可解な事件が起き始めます。　

浅海 恭介（眞島 秀和）と出会い、幼なじみの藤原 昴（一之瀬 颯）と再会するなど、平凡に暮らしてきた深山 朱莉（高橋 ひかる）に、にわかに変化が訪れ始めた頃、星合台の街では不穏な事件が起こり始めます。

何者かによって、朱莉が母・深山那津子（濱田 マリ）と営む「ミヤマカメラ」の店の入り口に「どこかトオクいけまスようニ」と書かれた真っ赤な短冊が大量に吊り下げられた逆さの笹が打ち付けられており、朱莉は愕然とします。
母と片付けようとすると、野次馬の中にいた浅海 恭介がそっと手を貸してくれます。
一体誰が何の目的でこんなことをしたのか…。

片付けを終えて店内で休んでいると、浅海からふと星合台に飾られている全ての笹に短冊が掛けられていないことを聞かれた朱莉は、15年前の七夕の日に起きた事件について語り出します。
当時、空き家で火事があり、焼け跡から昴の兄・藤原 晶が遺体となって発見されていたのです。
さらにその現場からは、今回朱莉の店の前に置かれた短冊と同じ「どこかトオクいけまスようニ」と書かれた短冊が見つかっており、当時小学校でいじめられていた晶が、それを苦にして火をつけたと言われていました。
それ以来、街では短冊に願い事を書くと呪われるという噂が広まり、短冊が書かなくなったのです。

そんな中、大学に向かった朱莉は、友人の三原 椎奈（川瀬 莉子）から学生課職員の槙田 柚生（吉村 界人）がSNSで謎のメッセージを残したまま行方不明になっていることを聞かされます。

深山 朱里莉（髙橋 ひかる）が写真展で受賞し、街に飾られていた写真を何者かに切り刻まれてしまいましたが、その写真を浅海 恭介（眞島 秀和）が修復して朱莉に届けてくれていました。
２人がたまたま接近していたところへ藤原 昴（一ノ瀬 颯）が朱莉を訪ねてきて、昴は複雑な心境になります。

そんな中、大学の友人・三原 椎奈（川瀬 莉子）から朱莉に連絡が入り、行方不明になっていた大学教員の槙田 柚生（吉村 界人）が他殺体となって発見されたことを知ります。

さらに後日、この事件の第一発見者だった鹿賀 武（嶋田 久作）から、槙田の口には、以前「ミヤマカメラ」の前にまかれた短冊と同じように、「どこかトオクにいけまスようニ」と書かれた赤い短冊がくわえられていたことを聞かされ、朱莉はがく然とします。

翌日、朱莉が外出先から帰宅して自宅のポストを開けると、そこから大量の写真が雪崩のように落ちてきます。
写真には全て同じものが写っており、そこには昴の亡き兄・晶が少年に蹴られて倒れ込むいじめと思われる現場が写っていたのですが、蹴っている少年の顔は削られており判別できません。
恐怖で震える朱莉でしたが、よく見ると写真には黒いランドセル２つも写っており、その１つにはカラフルな自転車のイラストの巾着がついていました。

そんな折、ミヤマカメラに卒業アルバムの撮影の相談が来たことをきっかけに、朱莉がかつて父が撮影していた卒業アルバムの写真を見直していたところ、アルバムの中に、写真で見たけどランドセルの巾着を発見します。
そこから朱莉は、晶をいじめていた人物やその場にいたもう１人の人物を知ることになります。

15年前に起きた空き家の火事で藤原 昴（一ノ瀬 颯）の兄・晶が焼死体となって見つかった事件当日、晶と一緒に行動していたはずの深山 朱莉（髙橋 ひかる）ですが、その日の記憶がほとんどありません。
曖昧ながら、当時その現場をカメラで撮影していたほのか記憶はあるものの、その日付のネガフィルムだけが見当たりません。

浅海 恭介（眞島 秀和）から、当時と同じ場所に行って同じことをすることで記憶が蘇ることがあるとアドバイスを受けた朱莉は、15年前の行動をなぞることにします。
晶と一緒に短冊に願い事を書いた商店街、かつて空き家があった場所、向かう先々で持参したカメラのレンズ越しでのぞくと、少しずつ当時の記憶が蘇ってきて、やはり朱莉は火事が起きた時に自分が撮影していたことを確信します。

ところが、母・深山 那津子（濱田 マリ）に当時のフィルムのことを聞いても、亡き父がフィルムを無くしたのではと話を流されてしまいます。

15年前の事件当日に深山 朱莉（髙橋 ひかる）が撮影していたフィルムを母・深山 那津子（濱田 マリ）が隠し持っていたことが判明します。
那津子はそのフィルムのせいで、火事に朱莉が関わっていたと疑われることを恐れたため、朱莉を守りたい一心で警察には提出せずに隠していたことを明かします。
しかし、朱莉は母がこれまでずっと自分を騙していたことにショックを受けます。

その夜、朱莉は意を決してフィルムを現像すると、そこには空き家の１階から煙が出る中で２階の窓に姿を見せる藤原 昴（一ノ瀬 颯）の兄・晶の写真や、空き家の隣の餅田家の写真など、15年前の七夕の日に撮った数々の写真が現れます。
さらにその中には、衝撃的な写真もありました。

そんな中、朱莉が風邪をひいて大学を休むと、それを知った浅海 恭介（眞島 秀和）がお見舞いにやって来ます。
15年前の写真を眺めていた朱莉は、とっさに写真を隠しますが、やがて浅海には自分が撮影したフィルムが見つかったことを伝えることにしました。
15年前の写真を見せながら、見つけてしまった事実を明かす朱莉は不安で涙があふれ、そんな朱莉を浅海はそっと抱きしめます。

15年前の火事の日に撮ったフィルムが見つかったことを知った藤原 昴（一ノ瀬 颯）が、深山 朱莉（髙橋 ひかる）を拉致監禁します。
倉庫の中で手足を縛られた状態で朱莉が目を覚ますと、まるで別人のように冷めた笑顔を見せる昴が、今日が兄・晶の命日である７月７日=七夕であることを告げます。
そして昴は、兄を失った悲しみや、兄が放火犯として扱われ、自分たちも放火犯の家族として受けてきた苦しみをぶちまけ、全ては兄と一緒にいた朱莉が当時のことを隠し、忘れたためだと責め立てます。
さらに、ライターを持って写真に写っていた朱莉が実は放火した張本人だと疑う昴は、ライフを手に、当時空き家で何があったかを朱莉に詰め寄ります。

すると、そこへ探偵の小田桐 真美（内藤 理沙）が突如現れます。
小田桐は状況知っているようで、驚きもせずに床に散乱した写真の中からある１枚の写真をポケットにしまうと、昴と言葉を交わして立ち去ってしまいます。

一方、朱莉が大学の授業を欠席していることに不安を覚えた浅海 恭介（眞島 秀和）は、朱莉の母・深山 那津子（濱田 マリ）の元を尋ねると、昨晩から朱莉が帰ってきていないことを知ります。
那津子に警察に連絡するように伝えると、浅海も自ら朱莉を探し始めます。

15年前の火事の日に空き家で何が起きていたかを思い出した深山 朱莉（髙橋 ひかる）は、その事実を藤原 昴（一ノ瀬 颯）に伝えると朱莉を解放し、謝罪しました。

そんな中、朱莉を探していた浅海 恭輔（眞島 秀和）が巡査の加賀 孝之（猪塚 健太）とともに倉庫へやって来ます。
何をしていたのかを孝之に問い詰められた昴が言葉に詰まっていると、朱莉は昴と一緒に15年前のことを調べようとしていたとごまかします。
さらに、そこへ現れた小田桐 真美（内藤 理沙）も、朱莉と昴と一緒に調べごとをしていたとフォローします。
一方、小田桐の姿を見た浅海は、なぜか動揺しているようでした。

後日、朱莉の元を訪れて改めて謝罪する昴は、朱莉に槙田 柚生（吉村 界人）を殺したのは自分ではないと訴え、朱莉の短冊の嫌がらせも最初の一件以外は、自分以外の何者かの仕業であることを伝えます。

そんなある日、大学でいつものように朱莉が昴や三原 椎奈（川瀬 莉子）と一緒に浅海の授業を受けていると、突然、教室内の生徒たちのスマホが一斉に鳴り、謎のメールが届きます。
そこには昴が槙田に兄・晶へのいじめについて問い詰めている動画と、昴が朱莉を拉致監禁した時の動画が貼り付けられていました。

深山 朱莉（髙橋 ひかる）が、浅海 恭輔（眞島 秀和）の家から帰宅すると、待っていたかのように小田桐 真美（内藤 理沙）が現れ、浅海が怪しいと伝えられます。

信じたくない朱莉でしたが、浅海の部屋から一部が焼け焦げたフィルムをこっそり持ち帰って、現像してみると、そこにはある女性が写っていました。

後日、大学で浅海から声をかけられるも、朱莉は動揺し足早に去ってしまいます。

藤原 昴（一ノ瀬 颯）を襲った黒装束の男と偶然出くわした三原 椎奈（川瀬 莉子）は、怪しく思い、咄嗟に写真を撮ります。
その写真を見た深山 朱莉（髙橋 ひかる）は、覆面からのぞく金髪の男が橋本 隼人（栁 俊太郎）に似ていることに気づき、真相を確認するため、朱莉は昴とともに橋本を探します。

そこに浅海 恭介（眞島 秀和）が餅田 日和（中村 里帆）の写真を引き伸ばしてほしいと訪ねて来ます。
その写真には何かが写っているようで…。

朱莉が預かったその写真を見た昴は、朱莉とともに15年前の写真や火事が起きた当時のニュース記事など全て読み返しながら、事件に結びつくであろう真相を探り始めます。
すると、日和が火事のあった空き家と同じ場所で撮影されていたことや、火事が起きた七夕の日に朱莉が撮った餅田家族の連続する写真から、コマごとに変化する日和の表情に気づきます。

そんな中、三原が何者かに襲われたと連絡が入り、急いで病院に駆けつけた朱莉と昴でしたが、警察に追い返され仕方なく帰ります。
ところが、昴はスマホを病院に忘れたと言って出て行き、ひとり残された朱莉は、ふと15年前の写真に違和感を感じ、撮影された場所に向かうと、そこであるものを見つけます。