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大手アパレル企業の広報を担当する日村 繭美（深川 麻衣）は、センスも良く仕事も優秀で、充実した生活を送っている32歳。
大学時代はチア部で活躍し、男性に言い寄られていましたが、現在は恋人がいません。
そんなある日、撮影スタジオで怪我をしてしまった繭美は、病院で目を覚ますと、同じ大学の先輩だった医師の神野 智明（毎熊 克哉）に声をかけられ、大学時代と同じように食事に誘われるのでした。

同じ頃、専業主婦の神野 由香里（前田 敦子）は、義母に代わって婦人会の会合に参加していました。
《ハイスペック医師》の智明と結婚し、何不自由のない暮らしをしていましたが、夫からは家政婦扱いされ、子供はいません。
心を許せる相手もいない…。常に孤独を感じていました。

一方、刑事課に配属されたばかりの新人刑事・熊沢 理子（石井 杏奈）は、上原 武治（野間口 徹）とともに、強盗事件の聞き込みをしていました。

数ヶ月後、静岡県の沖合で女性の遺体が発見されたというニュースが流れます。

静岡県の沖合で女性の遺体が発見されました。
失踪していた神野 由香里（前田 敦子）の可能性があり、新人刑事・熊沢 理子（石井 杏奈）は、上原 武治（野間口 徹）とともに現場へ向かいます。

 2ヶ月前、由香里は、玉名 翠（さとうほなみ）に、智明との結婚生活について話していました。
翠は、智明の浮気を疑う由香里に離婚を提案し、「言い逃れできない浮気の証拠を押さえることが肝心」と言うのでした。

一方、日村 繭美（深川 麻衣）は、突然の辞令を受け、戸惑います。
後輩の井川 凪沙（鈴木 ゆうか）と揉めたことが原因で、総務へ異動となったのですが、納得できず、勢いで会社を辞めることを宣言した繭美は怒りがおさまりません。
そんな中、智明から連絡が入ります…。

「離婚したければ、夫・神野 智明（毎熊 克哉）が浮気しているという完璧な証拠を押さえること」と、友人の玉名 翠（さとう ほなみ）から助言を受けていた神野 由佳里（前田 敦子）は、ついにその証拠、智明の臙脂色ネクタイを持っている日村 繭美（深川 麻衣）を見つけ、思わず声をかけていました。

「…ゆっくりお話しよろしいですか？」
智明とは大学時代の知り合いで、先月たまたま再会したという繭美は、智明が既婚者だとは知らず、付き合っていました。
そんな繭美に、由香里は「主人とこのままお付き合いを続けてください」と驚きの提案をします。

一方、刑事課に一人残る新人刑事・熊沢 理子（石井 杏奈）は、引き出しにしまってあった封筒から写真の束を取り出します。
それは、行きつけのバーで飲んでいる智明の写真や、通勤途中の繭美の写真、そして、由香里の写真でした。

由香里の思いを知った繭美は、智明の気持ちを確かめるべく、二人で会うことに…。
智明から指定されたバーで待っていると、ある女性から声をかけられます。

「私はきっと、死に場所を求めてるんだよ」。
友人・玉名 翠（さとう ほなみ）の言葉に思い悩む神野 由香里（前田 敦子）は、日村 繭美（深川 麻衣）を連れ立って、警察に相談ヘ行くことにしました。

そこで、繭美は、刑事となった大学時代の後輩、熊沢 理子（石井 杏奈）と再会します。
理子は、「彼女にとって大事なものを見つけられたら、きっと生きていけるんじゃないか」と、由香里に助言します

そんな中、神野 智明（毎熊 克哉）から、父親が大学病院の学長になるかもしれないことや、将来的には自分も院長を目指すことになるという話を受けた繭美。

一方、由香里は、翠の力になろうと、翠の元へ足しげく通っていました。
そんなある日、両親の事故についてや、結婚していた過去を話し始めた翠は、由香里に「このまま死んだように生きてていいの？」と問いかけます。

その夜、義母・素子（山下 容莉枝）からこれまで以上に、智明を支えるよう念押しされ、うんざりする由香里は、ついに離婚のための行動起こすことに…。

刑事・熊沢 理子（石井 杏奈）からの偽装自殺…。
神野 由香里（前田 敦子）が自殺することにより、日村 繭美（深川 麻衣）は神野 智明（毎熊 克哉）の後釜に。
そして、由香里は自由の身となります。
しかし、本当に自殺するのは死に場所を求めている玉名 翠（さとう ほなみ）という衝撃の提案を受けた彼女たち。

この計画に乗ると決めた翠に、「絶対にダメ」と訴える由香里。
繭美は、「それでも警察官なの？」と理子を責めて、まとまらず。
そんな中、「人生の席替えをすれば、みなさんは幸せになれます」という理子の言葉が響き…。

果たして、理子の目的とは何なのでしょうか？
やがて事態は思わぬ形で動き出します。
由香里が遺体で発見される３日前に、智明と由香里が会っていたことが判明したのです。
これは、計画を狂わせるアクシデントなのでしょうか…。
それとも…。

神野 智明（毎熊 克哉）に逮捕状が出ました。
容疑は、妻・由香里（前田 敦子）の死体遺棄。
現場で見つかった『T Jinno』と刻印された万年筆から智明の指紋が検出されたのです。
身に覚えのない智明でしたが、弁護士の佐々岡からは「賢い選択をするように」助言されます。

一方、智明が逮捕されたことをニュースで知った日村 繭美（深川 麻衣）は、刑事・熊沢 理子（石井杏奈）の元へ。
「なんで彼が逮捕されるの？　こんなの計画になかったよね」
智明は現場に行っていないのに、なぜ現場から智明の所持品が見つかったのでしょうか？

その後、繭美のマンションで、血のついた服などをどう処分すべきか二人が話し合っていると、なんと上原（野間口 徹）がやって来ます。

「遺体は奥さんじゃなかったんです」
DNA型鑑定の結果、伊東で発見された遺体は、神野 由香里（前田 敦子）のものではないことが判明しました。
刑事・上原（野間口 徹）から衝撃の事実を告げられた神野 智明（毎熊 克哉）は、驚きを隠せません。
「由香里は生きている？では今どこに？あの遺体は誰で、なぜ由香里のブレスレットをしていたのか？」謎だらけの中、智明は、熊沢 理子（石井 杏奈）から「まだ思い出しませんか？私のこと」と告げられます。
そして、ついに、理子とのある出来事を思い出します。

一方、日村 繭美（深川 麻衣）は、理子と連絡がつかないことを気にしていました。
今回の偽装自殺について、理子の個人的な目的があったのではないかと知ったからです。
繭美から話を聞いた由香里は、「私はもう逃げます」と逃亡宣言します。

あの日、死ぬはずだった玉名 翠（さとう ほなみ）は、熊沢 理子（石井 杏奈）の部屋で暮らしていました。

捜査本部では、脇谷（鈴木 康介）が、伊東で発見された遺体と神野 由香里（前田 敦子）のDNA型が一致しなかったことから、由香里の自殺に見せかけた別の人間による自殺、もしくは他殺と考えられると説明していました。
同時期に姿を消している翠とも、DNA型は一致しませんでしたが、翠名義のカードが度々使用されていること、ホテルのスイートルームに滞在していたことが分かります。

そんな中、血の付いた、あの女の私物を捨てに行こうとしていた日村 繭美（深川 麻衣）のもとに、由香里がやって来ました。
宿泊していたホテルに警察が来て、行く場所がないと言い、由香里は一緒に自首することを提案しました。

一方、由香里の秘密に気づいてしまった上原（野間口 徹）は、彼女の母親を訪ねていました。
由香里と思われていた遺体が別人のものだったと告げると、上原は衝撃の事実を知ります。

血のついた証拠の服が燃えていくのを見つめながら、神野 由香里（前田 敦子）は、日村 繭美（深川 麻衣）に衝撃の告白をしていました。
「私は本当の私じゃないんです。もうずっと昔から」。
由香里の本当の名前はアイだと言うのです。

一方、熊沢 理子（石井 杏奈）は、上原（野間口 徹）から問いかけられていました。
由香里が宿泊していたホテルの防犯カメラに、なぜ理子が映っていたのか？
そして、玉名 （さとう ほなみ）は今、どこにいるのかと…。
「まだ間に合う。今自分から話せば…」という上原の言葉と同時に、理子はよろめいてしまいます。

彼女たちは、追い詰められていました。
伊東の海で発見された遺体が、ユカリ（南沢 奈央）であることが判明したのです。
また、日村 繭美（深川 麻衣）と神野 智明（海熊 克哉）が会っていた高架近くの縁石から、ユヵリのものと思われる血痕が見つかりました。
さらに事件当日、繭美の車が伊東に向かったことも確認され、繭美と神野 由香里（前田 敦子）は指名手配されることになりました。

現実から逃げた先にあるものは、別の現実でしかない。
そう知った由香里は、神野 素子（山下 容莉枝）と和雄（東山 俊也）のもとへ向かいます。
一方、繭美は、熊沢 理子（石井 杏奈）から「この件は全部私がやったことにします」と言われていました。
全てを一人で背負うとする理子を前に、繭美はある決意をしていました。

そんな中、上原（野間口 徹）たち警察が繭美たちを追う中、衝撃の事実が明らかになります。