昔と今の算数の筆算方法の違いと、現代のさくらんぼ計算と繰り下がりの解説

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小学生のお子さんを持つお母さんやお父さんにとって、子供から「宿題を教えて」と頼まれることはよくあることでしょう。

思いがけず、小学校の問題でつまずくことがあります。
「えっ、こんなやり方で学んでいたっけ?」と自分の小学生時代とは異なる方法に戸惑った経験はありませんか?

つい先日、算数の計算方法が、昔と現在で方法が異なることがわかりました。

例えば、「さくらんぼ計算」をご存知ですか?
私自身、学校では習いませんでした。

この記事では、現代の算数の計算方法に焦点を当て、その詳細について解説していきます。
ぜひ参考にしてください。

 

筆算の手法、時代と共に変化?

私がかつて学んだ筆算の手順と、今のそれは異なります。
昔の手順を覚えていますか?
筆算における繰り下がりを含む例を挙げてみましょう。

全てを細かく思い出せないかもしれませんが、概ね以下のような流れで計算をしていたはずです。

【例 36ー17の計算の手順】

① 10の位から10を借りて16にする

② 10の位の3を2に減らす

③ 16から7を引くと、1の位は9になる

④ 10の位は2から1を引いて1にする

⑤ 最終結果は19になる

「16から7を引く」というステップ、これをどうやって暗算していましたか?

現代の小学生は「さくらんぼ計算」という手法を1年生の時に学び、それを基に頭の中で計算する能力を養っています。

 

現代のさくらんぼ計算と筆算のスタイル

さくらんぼ計算は、現在の小学校1年生に教えられている計算手法の一つです。
この方法について詳しく見ていきましょう。

 

さくらんぼ計算の基本

さくらんぼ計算は特に、足し算の繰り上がりと引き算の繰り下がりに利用されます。

 

さくらんぼ計算での足し算

この方法では、数を分割して10の単位でまとめてから計算します。例えば、9+6の計算は次のようになります。

① 6を1と5に分ける

② 9と1を合わせて10にする

③ 10に5を加えて、最終的な答えは15

この計算過程を図式化すると、さくらんぼの形に似ています。
これが名前の由来です。

 

さくらんぼ計算での引き算

引き算の例として、15-7を見てみましょう。

① 15を10と5に分ける

② 10から7を引いて3

③ 3に5を加えて、最終的な答えは8

この方法は10を基準にして計算を進めるため、理解しやすいものの、少々回りくどいと感じるかもしれません。

 

さくらんぼ計算の長期的な効果

さくらんぼ計算をマスターすると、数の分解や合成のスキルが身につきます。
1年生のときに習ったさくらんぼ計算を忘れたと言いつつも、、即座に答えられます。
忘れたと言いながらも、計算の手順が頭に残っているようです。
これは子供の計算能力の高さを示しています。

また、現在の筆算の方法にはいくつかのスタイルがあり、学校によって異なる場合があります。

 

繰り上がりを伴う足し算の筆算方法

ここでは繰り上がりが発生する足し算の筆算方法を紹介します。

1.繰り上がる数「1」を10の位の上に記載する方法。
2.繰り上がる「1」を10の位の下に書くスタイルです。

 

繰り下がりを含む引き算の筆算方法

【例 31ー19の計算の手順】

1.10の位から借りる数を1の位に記載しない手法です。
これは1の位から9を引けない場合を明確にするためです。

2.10の位から借りた数を1の位の横に記入し、「11」と表記する方法です。
ここから「11 – 9 = 2」と計算して1の位を求めます。

3.10の位から借りた「10」を1の位の上に記入する手法です。
この場合、「10 + 1 = 11」から「11 – 9 = 2」として1の位を導き出します。

筆算の記載方法には様々なバリエーションが存在します。
そのため、親が学んだ方法と現在子供たちが学んでいる方法に違いがあるかもしれません。

子供が宿題で助けを求めたときには、まず学校でどのように教わっているかを確認することが重要です。
これにより、子供が混乱することなくスムーズに学習を進められるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?
「さくらんぼ計算」という親しみやすい名前がついた計算方法を見て、教え方が昔と今で大きく異なっていることに驚いた方も多いのではないでしょうか。

勉強は楽しむことができれば、自然とモチベーションも上がります。

ぜひ、お子さんと一緒に楽しみながら、これらの計算方法に挑戦してみてください。