『謎』と『ミステリー』の違いとは?意味と使い分けをご紹介!

言葉の違い

「謎」という言葉は、具体的な形をつかみにくいものを指します。

「謎」に相当する英語表現には、「a mystery」「a hint」「a riddle」があります。
日本のことわざ「なぞなぞ」は英語で「a riddle」と表現されます。

「宇宙の謎を解明する手がかり」は、「a clue to the mystery of the universe」や「a key to the mystery of the universe」といった形で英語に翻訳されます。

一方で、「ミステリー」という言葉は、不可解で神秘的なものを意味しており、これも英語で「a mystery」と表されます。

例えば、「その問題はまだ解明されていない」というフレーズは、「It’s still a mystery.」と表現されます。また、「ミステリー作家」は英語で「a mystery writer」と呼ばれます。

 

「謎」の定義

「謎」という言葉は、以下のような意味を持っています。

① 謎解き遊び、つまり「なぞなぞ」。

② 理解しにくい、掴みどころのない事象。この意味には、不思議な現象、解明が難しい事柄、明確でない性質や状態などが含まれます。

③ 何かを間接的に示唆する表現や言葉、また、そのような表現や言葉そのもの。

例えば、次のようなフレーズで使用されます。

宇宙の謎を解明する、謎の人物、量子現象の謎を深掘りする、謎に満ちた事件、謎の怪物、謎を出す。

 

「ミステリー」の定義

「ミステリー」という言葉は、以下のような概念を示します。

① 神秘的、不可解、幽玄、または異常な事象を指す。

② 宗教的な劇、特に聖書に基づく演劇を表す。

③ 推理や超自然現象を扱う文学ジャンル。

これらの用語は次のような文脈で使われます。

ミステリーゾーン、彼の死が未だにミステリーである、ミステリーサークル。

 

■ミステリーサークル

突如として現れる、原因不明のパターンを持つ現象。

穀物畑が円形に倒れることが特徴。

UFOとの関連で語られることもあります。

主にイギリス、フランス、カナダで観察される。

いたずらか自然現象かは依然として明らかではない。

プラズマ渦の理論や竜巻による回転流体の動きが原因であるとされることもあります。

 

関連用語

「神妙」とは、人間の理解や能力を超えた、神秘的な作用や現象を指す言葉です。

例として、「神妙不可思議な現象」や「神妙な作用」といった表現が挙げられます。

 

■riddle

この単語は元々、「議論」「意見」「謎」といった意味を含んでいます。

名詞としては「謎」「難問」「クイズ」を意味し、

動詞では「謎を出す」「不可解なことを述べる」「謎を解明する」といった用法があります。

「なぞなぞなあに」は英語で「Riddle me, riddle me what it is.」と表現されることがあります。

 

「謎」と「ミステリー」の定義と区別

「謎」と「ミステリー」はどちらも把握しにくい概念を表す言葉ですが、それぞれに独特のニュアンスがあります。

「神秘」「超自然」「謎」「ミステリー」これらは意味が近い類語として扱われます。

「神妙」もこれらの言葉と密接な関連があります。
これらに共通する主要な意味は、「通常の理解や知識を超えた、理解しがたい状態」を指すことです。

「神秘」は通常、人間の知識や理解を超えた不可解な事象を意味します。
「超自然」は自然法則を超え、科学では説明が困難な現象を指します。
「謎」と「ミステリー」は、掴みどころのない、明確な説明が困難な事柄を示しますが、「謎」は特にその実体が捉えにくい普遍的な用語として使用されます。