デザート装飾には欠かせないチョコペンですが、クッキーのデコレーションを行う際に特に便利です。
しかし、チョコペンが適切に固まらないという問題に遭遇することも少なくありません。
この問題が起こる主な理由は、硬化しやすいタイプと硬化しにくいソフトタイプのチョコペンが存在するからです。
ソフトタイプのチョコペンを使ってしまった場合でも、解決策はありますので、以下でその対処法を詳しくご説明します。
・ チョコペンが固まらない主な原因
・ ソフトタイプのチョコペンを固くする方法
・ チョコペンが固まらない時の代替品と使い方
・ チョコペンでデコレーションしたクッキーの梱包と持ち運び方法
もしソフトタイプのチョコペンを間違えて購入してしまっても、ここで紹介する方法を参考にしていただければ、お菓子作りがさらに楽しくなるはずです。
チョコペンが固まりにくい原因
チョコペンが固まりにくいのは、主にソフトタイプを選んでしまうからです。
市販されているチョコペンには、即硬タイプとソフトタイプがあります。
即硬タイプの特性を期待していたのに、間違えてソフトタイプを購入してしまうと、その違いに気付くことでしょう。
■即硬タイプの特徴
・ 硬い形状で販売され、湯煎で温める必要があります。
・ 使用後はすぐに固まり、細かいデザインが施しやすく、形が崩れにくいです。
・ 長時間形状が保たれるため、ギフト用のお菓子装飾に適しています。
■ソフトタイプの特徴
・ 柔らかい状態で販売され、使用前の加熱が不要です。
・ 冷却しても固まりにくく、即硬タイプと異なる特性を持っています。
・ 常に柔らかいため、細かいデザインには向かないですが、家庭でのお菓子作りには最適です。
ソフトタイプのチョコペンは、パンケーキに模様を描いたり、記念日の食器を飾るのにも使えます。さらに、デザートにトッピングするチョコソースとしても活躍し、冷たいデザートにも適しています。
チョコペンを選ぶ際は、パッケージに記載されている情報を確認し、用途に合わせたタイプを選ぶことが重要です。
商品の種類を確認するために、店頭で実際に商品を手で触ることをお勧めします。
柔らかい感触があれば、ソフトタイプと判断できます。
ソフトタイプのチョコペンを硬くする方法はあるのか？
ソフトタイプのチョコペンは、本来その柔らかさを保つように設計されています。
このタイプは柔軟性を維持する目的で作られており、通常の室温ではいつも柔らかい状態が維持されます。
一時的な対策として、冷蔵庫で冷やすことで硬くすることは可能ですが、常温に戻すとすぐに元の柔らかい状態に戻ってしまいます。
そのため、移動や包装には向いていません。
チョコペンを購入する際は、速乾性タイプかソフトタイプかをしっかりと確認することが重要です。
ソフトタイプのチョコペンを選んだ場合は、その特性を理解し、適切な使用法を選ぶことが大切です。
ソフトタイプのチョコペンで描いたデザインを硬化させる方法
ソフトタイプのチョコペンで描いたデザインを後から硬化させたいと考えることもあるでしょう。
その場合、描いたデザインをスプーンや細工用のヘラで慎重に削り取り、速乾性タイプのチョコペンでデザインを再び描き直す方法が効果的です。
削り取り作業は慎重に行う必要があります。
速乾性タイプのチョコペンが手に入らない場合、家庭で普通のチョコレートを溶かして使うこともできます。
これにより、デザインの修正や再作成がスムーズに行えます。
次では、これらのテクニックについてさらに詳しく解説します。
速乾タイプが手元にない時のチョコペン代替法
速乾タイプのチョコペンが必要なときに、間違えてソフトタイプを購入してしまったことに気づくことがあります。
時間がないときに新たに購入する代わりに役立つ代替方法を紹介します。
手軽な方法としては、市販の個包装チョコレートをチョコペンの代わりに使用することが挙げられます。
特に、ファミリーパックのチョコレートは個別に包装されており、地元のコンビニやドラッグストアで容易に購入できます。
この方法なら、専用のチョコペンを買いに行く手間が省けますし、ソフトタイプと違ってきちんと固まる利点もあります。
具体的な手順は以下の通りです。
- 個包装のチョコレートを袋のままお湯で温めます。
- チョコレートが溶けたら、袋の表面の水分を拭き取り、袋の一角を小さくカットします。
- この袋を手作りのチョコペンとして使用します。
例えば、ロッテのガーナアソートを使用すると、1袋4グラムのチョコレートで「Happy Birthday」などのメッセージを書くのに適した量が準備できます。
ただし、市販の速乾タイプのチョコペンのように即座には固まらないため、使用後は冷蔵庫でしっかりと固めることがおすすめされます。
この代替方法は、バレンタインデーの装飾や手作りスイーツの飾りつけ、お菓子の接着にも非常に便利です。
チョコペン装飾クッキーの包装と搬送方法
チョコペンで装飾したクッキーを持ち運ぶ際には、デコレーションが傷まないよう配慮が必要です。
包装は動かないように安定させる
クッキーが包装内で動かないように、固定方法を工夫しましょう。
例えば、魅力的な紙を下に敷き、袋の開口部をしっかりと折りたたんで平らに閉じる手法が有効です。
運搬用の容器を利用する
包装されたクッキーが移動中に潰れないように、適切なサイズの運搬用容器を使用します。
多くのクッキーを運ぶ場合は、それらを適当な数に分けて容器に入れると良いでしょう。
温度の管理に留意する
クッキーは出発直前まで涼しい場所に保管しましょうが、長時間の冷蔵は避けてください。
急激な温度変化は、包装内で結露を引き起こす可能性があります。
これらの方法を適用することで、チョコペンで装飾されたクッキーを美しく保ちながら運搬することが可能です。
まとめ
チョコペンが固まらない主な理由は、ソフトタイプを使用していることにあります。
市販されているチョコペンには、速乾タイプとソフトタイプがあり、速乾タイプは塗布後すぐに硬化しますが、ソフトタイプはその柔らかさを維持し続けます。
ソフトタイプを間違って使用してしまった場合、一般的な対処法はスプーンで削り取り、デザインを再度行うことです。
また、速乾タイプが手元にない時は、普通のチョコレートを溶かして使用する方法も有効です。
個包装のチョコレートを使用すると、絞り出しやすく、チョコペンの適切な代替品となります。
これらの情報が、今後のお菓子作りに役立つ参考になれば幸いです。
