『乳児』『幼児』『小児』の年齢別カテゴリーと小児科診療の対象年齢は?

育児

子供の成長に伴い、親として知っておくべき重要な情報がいくつかあります。
その中でも、特に知っておきたいのが子供の年齢に応じた分類です。

例えば、乳児期は何歳までか、幼児期はいつからか、そして小児とは何歳までをさすのか、といったことです。
さらに、いつまで小児科の診療を受けられるのかについても気になる情報の一つです。

この記事では、これらの疑問点について詳しく解説していきます。

 

乳児期の定義について

「乳児」という用語は、辞書で調べると、生後約1年間の子どもを指すことがわかります。
この期間は、主に母乳やミルクを飲んで栄養を摂り、まだ歩き始めていない幼い子どもをさします。

通常、1歳未満の子どもを乳児と分類しています。
かつては子どもが母乳を飲んでいる間は乳児と見なすことが多かったですが、現在では年齢を基準としています。

 

幼児期の範囲について

ここで幼児期について詳しく見ていきましょう。
「幼児」という言葉を辞書で調べると、次のような定義が出てきます。

①年齢が幼い子ども。
②児童福祉法における定義では、1歳から小学校入学前までの子どもが該当します。

この中でも特に重要なのは、児童福祉法による定義で、これによると幼児期とは、乳児期を過ぎてから小学校に入学するまでの期間の子どもを指すということが明確にされています。

 

小児の範囲とその定義

「小児」というカテゴリに注目してみましょう。
辞書で「小児」という言葉を調べると、一般的には「子ども」を意味するということが理解できます。

この「小児」という用語は、「乳児」や「幼児」のように、特定の年齢で厳密に区切られているわけではありません。

  • 出生後28日までは「新生児」
  • 1歳未満を「乳児」
  • 1歳から6歳までは「幼児」
  • 6歳から12歳までは「学童」
  • 12歳から成人までは「青年」

これらのカテゴリは通常、小児区分として認識されています。
つまり、「新生児」から「青年」までが一般的に「小児」と称されるわけです。

この文脈での「小児」は、成人になるまでの全ての子どもたちをさします。
ただし、医薬品の使用に関しては、15歳未満を小児と定めており、これは成人とは異なる薬の用量が推奨される理由からです。

 

乳児、幼児、小児の区分けとは?

乳児、幼児、そして小児というカテゴリーにおける年齢区分を説明しましょう。
以下にそれぞれのカテゴリーを年齢別に分けてご紹介します。

 

乳児、幼児、小児の年齢別区分について

【乳児】 生後1年未満の子ども
【幼児】 1歳から小学校に入学する前の6歳前後の子ども
【小児】 乳児及び幼児を含む、成人までの全子ども、または15歳未満の子ども

これにより、各用語が指し示す年齢範囲についての概説を示しています。

 

小児科の診療対象年齢上限とは?

小児科を受診できる年齢の範囲について詳しく解説しましょう。

「小児」とは一般に成人までの子供を指しますが、実際に小児科で診察を受けられる年齢は限定されています。
この質問に対する答えは、はっきりと「はい」とも「いいえ」とも言えるものではありません。

実際、小児科の診療対象年齢は各医院によって異なります。
多くの場合、15歳までの子ども、すなわち中学生までが小児科の診療範囲に含まれると一般に考えられていますが、中にはそれ以上の年齢の患者を診る小児科も存在します。

したがって、小児とは一般に15歳未満とされていますが、具体的にどの年齢まで診療を受けられるかは医院によって異なるため、15歳前後のお子さんがいる場合には、具体的な診療範囲をその小児科に問い合わせて確認することが最適です。

 

まとめ

この記事では、乳児、幼児、及び小児の各区分と、小児科を受診できる年齢について解説しました。

乳児や幼児に比べ、小児の年齢区分が広範囲にわたることが新たな発見だったかもしれません。
一般的には、15歳未満の子供が小児に含まれるとされています。

さらに、小児科の受診年齢が医院によって異なるという事実も、多くの人にとっては予期しない情報かもしれません。
地域の信頼できる小児科や、長年お世話になっている医師との関係を続けたいと思うのは自然なことです。
そのため、受診を考える際は、診療可能年齢に関して事前に医院に問い合わせ、確認することが重要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。